ART COFFEE アートコーヒー / 1934 TOKYO

Change the Standard

本当においしい
コーヒーとは何か。

日本人がコーヒーを知り始めた昭和初期、芳醇な香りのその一杯は、
ごく限られた文化人にしか飲めない高級嗜好品でした。
その後、この国の暮らしにゆっくりと寄り添い、
今ではたくさんの人に愛される飲み物として定着しています。
ただ、日本人一人ひとりの心の奥深くまで、
その香りと味が根付いているかといえば、それは疑問です。
新しいコーヒー文化が押し寄せるたびにそれを追い求め、
ときに自分の好きなコーヒーに自信が持てなくなってしまう人も多いのは、
「私のコーヒーといえばこれ」という味覚の原像がないからかもしれません。
また21世紀になってからは、食の安全や環境への配慮抜きには
本当の意味でのおいしさを語りにくくなってきました。
生産者の笑顔なくして、飲む人の笑顔はつくれないとも感じています。
コーヒーを取り巻く状況が変わりつつある時代だからこそ、
「本当においしいコーヒーとは何か」を追求したい。
私たちが世の中に送り出すコーヒーにはそのような思いを込めています。

1ART HISTORY

80年ぶりの
「はじめまして」

『味覚芸術こそ最高の芸術』。これは昭和9年、創業者・若林秀雄が、人の幸せをつくり出す様々なものやことの中でコーヒーのおいしさに着目し、トルストイの著書「芸術とはなにか」から着想を得た考えです。「アートコーヒー」はそこから名付けられました。ここには、最高のものこそすべての人に、というビジョンを込めています。当時は、芸術が今よりも大衆のものではなかったように、コーヒーもまた高級嗜好品だった時代。アートコーヒーは、多くの人がコーヒーを楽しめるようにと、無料の「珈琲教室」など、斬新な取り組みや商品を世に送り出しました。そして今、「ART」とは手段でもあると私たちは考えます。芸術と言えるまでに昇華した味は世の中に長く残ると信じているからです。コーヒーの永遠のスタンダードをめざし、“ART”を掲げ続けます。

2SKILLFUL ROASTING

80年かけて
探り当てた
コーヒーの基準。

ART COFFEE の原点は、街の中にある喫茶店です。私たちはそこにいるマスターからお客さまの確かな情報をもらい、豆の産地や焼き具合を試行錯誤し、独自のブレンドをつくりあげます。その味は80 年という時間をかけて精錬されたものであり、あるいは日本人の味覚によって磨かれたコーヒーとも言えるでしょう。この味をいつの時代にも変わらず提供するためには、最新のテクノロジーによる安全で安定した製造技術に加え、日々の湿度や気温に応じて焙煎や粉砕を細やかに整える職人が必要です。また、ブレンドの味覚を判断するのも最後は人。そこでも、お客さまが求める味を熟知し、継続してそれを生み出せる熟練の技が求めれます。ART COFFEE の味を、自信を持って世の中に送り出せるのは、そのような技術があるからです。

3COLLABORATIVE PARTNERSHIP

良質な豆を
安定して供給する
世界最大規模の農園。

伝統的なコーヒーの産地として有名なブラジル・ミナスジェライス州。ART COFFEEが提携している農園のひとつ、イパネマ農園もこの地にあります。農園の総面積は山手線の内側にも匹敵するという、世界最大級の広さ。ここでは広大な土地を活かして、区画ごとに作付けをし、計画的に収穫をすることで、良質な作物を安定して供給しています。コーヒー豆は農作物。天候の変動によりその質が大きく左右されてしまうものですが、イパネマ農園には大きな水源があり、日照りが続けばその水を使って土壌を潤しているのです。最高の味の一杯を追求するのはもちろんですが、ART COFFEEはそれを何十年先も変わらずに提供していきたいと考えています。近代化されたコーヒー農業のひとつのモデルであるイパネマ農園は、そうしたビジョンをかたちにするための大切な場所です。

4SEED TO CUP

時代に流されない
コーヒーの味を生む
徹底した品質管理。

生産者の顔が見える農作物。いまの時代では決して珍しくない言葉ですが、コーヒー豆に関しては、それを自社できちんと管理できている企業はあまり多くありません。ART COFFEEは三菱商事グループの一員として、安定した品質の原料の調達が可能です。原料の調達先である10カ国ほどの各生産地には、現地のことをよく知るコーヒーのプロが常駐し、畑を見て、豆を厳選し、生産者から直接豆を買えるコネクションを構築しています。トレーサビリティを徹底して確保し、安全性を遵守しているのです。時代が変化を続け、人々の嗜好が流行に大きく左右されたとしても、このような農園からカップまでの一貫した管理体制を築いているからこそ、ART COFFEEはいつの時代も変わることのない普遍的なおいしさを提供できます。

5SUSTAINABILITY

つぎの世代の
おいしい
コーヒーのために

これから先も、変わらぬコーヒーのおいしさを提供していきたい。ART COFFEE だけがそう願っても、それは決して叶いません。農作物であるコーヒーは、現地の生産者や自然環境との共生なくしてつくることはできないからです。そのためにできることを、私たちは一つひとつ取り組んでいます。たとえば、原料を適正な価格で継続的に取引するフェアトレード認証や、熱帯雨林や野生動物、水資源の保護に取り組み、産地の労働環境の向上をめざすレインフォレスト・アライアンス認証。新しく立ち上げたブランドでは、使用するすべてのコーヒーは、こうした認証などを受けたサステイナブルであることを必須条件としています。未来のコーヒーのおいしさを見据え、実行に移してはじめて、世の中に長く残るコーヒーをつくることができる。ART COFFEEはそう信じています。

6TASTING NUMBER

味の基準を
明快に
ナビゲーション

コーヒーのおいしさを追求する一方で、お客さまの声を聞き、歩み寄ることもしなければ、かつての高級嗜好品と変わりありません。ART COFFEEは、数字を使って味覚をわかりやすく分類したブランドを立ち上げました。今後、テイストや個性に富んだ9種類のコーヒーを生み出していきます。数字は、子供からシニアの方まで認識できる強いコミュニケーションシンボル。私たちはこれを自分好みの味を探す地図記号として使ってもらいたいと考えています。またその数字を覚え、選び出す行為は、「私には好きな味がある」というポリシーを育んでいくことにも繋がります。1文字で伝えるコーヒーの味。そこには「本当においしいコーヒーとは何か」を突き詰め、新たなスタンダードをつくり出すという、ART COFFEEの思いを込めているのです。