1.コーヒーを飲むと胸やけする?
胸やけは、酸性である胃の内容物が食道に逆流するために起る不快感を伴う症状です。 コーヒーを飲むと胸やけになるという人もいますが、大多数の人はコーヒーを飲んでも、 まったく胸やけを起こしません。コーヒーを飲んだ後に感じる軽度の症状は、 直接コーヒーによるものというより、コーヒーを飲む前の食事である場合が多いといわれています。 胸やけを起こすという人は、一度、食事を入念に見直してみてはいかがでしょうか。 原因となる食品がわかるかもしれません。
2.コーヒーを飲むと血圧が上がる?
習慣的にコーヒーを飲んでいる人は、コーヒーを飲んだからといって血圧が上がることはありません。 コーヒーを一定期間飲んでいない人の場合、数ミリ程度のわずかな血圧の上昇が見られますが、 これは活発な会話や運動をしたときよりも小さな上昇です。 そして、どのような場合でも2~3時間後には元に戻ります。 また、コーヒーへの耐性はすぐにできるので、 コーヒーを普段から飲んでいる人の血圧が高いということはありません。
3.コーヒーは心臓に悪い?
コーヒーの過度な飲用と、心臓病の発症に関連はないと考えられています。 心筋梗塞や重篤な不整脈の既往症を持つ人を対象とした調査でも、 カフェインはいかなる心筋の不規則性も起こさないと報告されています。 一部にカフェインに過敏な人もいますが、 カフェインは心筋症状を悪化させるということはありませんから、 コーヒーが心臓に悪いというわけではないのです。
4.コーヒーを飲むとコレステロールが上がる?
コレステロールには「LDL(低比重リポたんぱく)コレステロール=悪玉コレステロール」と 「HDL(高比重リポたんぱく)コレステロール=善玉コレステロール」があります。 HDLには、余分なコレステロールを代謝する働きがありますが、両者のバランスが崩れ、 LDLが増えすぎると動脈硬化が進みやすくなるのです。動脈硬化を予防する、 つまり血管を若く保つためには、LDLとHDLのバランスを整えることが必要です。 コーヒーには、HDLを増やす働きがあることがわかってきました。 もちろんコレステロールの上昇予防には、肉類、卵、タバコ、お酒などをコントロールすることが大切です。
5.コーヒーを飲むとがんになるの?
1997年に世界がん研究基金が発表した、食事とがんの総括的なレビューでは 「大多数の研究結果は、コーヒーおよびお茶の通常範囲の摂取では、 いかなる部位でもがんとの有意な関連はないことを示唆している」 と述べられています。
6.妊娠したらコーヒーは飲んではいけないの?
カフェインの多く含まれる飲料を摂取すると流産の可能性が高まるとの論文が主として欧米において発表されていますが、 カフェインと流産の因果関係はこれからまだまだ研究しなければならないようです。 カフェインはコーヒーに含まれますが、茶飲料やコーラ飲料にも含まれますので、 コーヒーの飲用だけを制限しても、問題は解決しません。カフェインの摂取量をコントロールするのであれば、 日々飲用している飲み物についても考慮する必要があるでしょう。妊娠した方でコーヒー好きの方は、 かかりつけの産婦人科の先生にご相談することをお勧めします。そして、担当の先生の指示に従ってコーヒーを楽しんでください。 また、カフェインを97%以上除去したカフェインレスのコーヒー豆やインスタントコーヒーも市販されています。
7.コーヒーには中毒性があるの?
カフェインは、国際疾病分類(*)で中毒物に指定されていません。 またカフェインに関する研究でも、依存性や濫性は認められていません。
*国際疾病分類とは、世界保健機関(WHO)が決めている疾病等の分類です。
「中毒」という言葉は、「習慣性」という表現のほうがより正確な場合にも、しばしば用いられます。 コーヒーを飲み続けても、カフェインを長期間にわたって増量する(中毒性物質に特有の性質)ことはなく、 適度な摂取を保ったり、調節することができます。 ごく一部の人に急にコーヒーを止めると軽い頭痛のような弱い離脱症状を経験する人がいますが、 このような症状は長引くことはなく数日で消えます。
8.夕方以降にコーヒーを飲むと、夜眠れなくなるの?
コーヒーのカフェインが睡眠の質や、睡眠段階のいずれかに影響を及ぼすという根拠はありません。 ただし、一部の人では、カフェインを摂ると弱い興奮作用が出ることもあり、眠りにつくのを妨げられることがあります。 敏感な人は、夕方以降にはカフェイン抜きのコーヒーを飲むようにするとよいでしょう。
(全日本コーヒー協会資料より転載)
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